神様は平等

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神「あ、お帰りなさい」 兄「咲いてました」 神「じゃあ信じてくれますね?」ニコニコ 兄「・・まあうん。いやそれよりさあ」 神「はい?」 兄「なんで起こすとき物理的に殴ったし・・もっと神っぽい起こし方あるだろ」 神「めんどくさかったので」 兄「」 神「そんなことより本題に移りますよ」 兄「もう何でもいいから早くして」 神「はい。じゃあまず、天は二物を与えずという言葉を知ってますか」 兄「うん」 神「人間が作った言葉にしてはよく的を射ています。これは事実です。私達は人間に多くの物を与えません」 兄「・・・・」 兄(結構いろいろ与えられてる人居ると思うけど) 神「はい、その通りです。多くの物を与えられている人間も存在します」 兄「勝手に心読むの辞めてもらえます?」 神「流れ込んできたもので」 兄「まあいいけど・・・で、何が言いたいの」 神「まだ話の途中です。私たちはあくまで平等、偏りを作らないように人間を構成するシステムを組み上げました」 兄「偏ってんじゃん」 神「・・・・た」 兄「ん?」 神「・・・私がお母さんに言われた設計を間違えました・・・」ジワッ 兄「・・・・・・・」ナデナデ 神「無言でなでないでください。同情しないでください」 兄「で、その話が俺となんの関係があるの」 神「だから・・設計ミスにより多くを与えられてしまった人間に試練を与えないといけないんです」 兄「ほう・・直接?一人づつ回ってんの?」 神「いえ・・ほとんどの人間には適当でいいんですけど・・・」 兄「けど?」 神「あなたのようにあまりにも多くの才能を与えられてしまった人には私が直接出向かないといけないんです」ヤレヤレ 兄(なんでこいつがミスったのに俺が悪いみたいな感じなの?) 神「というわけであなたに試練を・・・」 兄「異議あり」 神「!?」 ⇒
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