ラフィーナの旅立ちと異例なじけん

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「このバカ息子。」 美しい深緑の目に怒りを宿しエディーラは怒鳴った。 「好きな女と一緒になってなにが悪い?」 父親に怒鳴られたヒディーは自分の罪を認めながらも反発した。 「お前は我が一族から追放だこのいやウニバルゾから。もし災いがこの世界におこればお前のせいだ。」 父親の言葉を背にヒディーは去って行った。 後に残されたエディーラは溜め息ついた。 こうなった以上、今のマシェがマシェでいれなくなる。しかし王家のマシェの子はまだ産まれない。 王女が妊娠しているのはマシェの子には間違いないが。 「仕方ない負担が大きすぎるがネオスの守人カルメンに頼もう。」 本来、二つの守人が守る世界が一人の女性にたくされた。 それは彼女にはあまりにも酷なことだった。
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