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「できたよ!ありがとう」
私が礼を言うと、すぐに彼は言葉を返してきた。
「うん。おめでとう。さあ体が今の感覚を忘れないうちに何度も挑戦するんだ」
「うん」
それから私は何度も坂上がりに挑戦した。
結果は全て成功。
私は坂上がりが完璧にできるようになったのだ。私は嬉しかった。
「ねえ!見てよ!僕、坂上がり、できるようになったよ!」
私は歓喜の声を上げた。
しかし彼からの返答はない。
私が振り向くと彼の姿はもうなかった。
あれ?……どこ行ったんだろ?……
辺りを見渡すがいない。その後も公園内を探してみたが、彼は何処にもいなかった。
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