本のセカイ1

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りんご 「ここは……」 目を開けると、そこはさっきまでの草原ではなく、街中だった。 ただ、街中といってもただの街並みではない。端的にいうと、ケーキで出来た家に、ビスケットが敷き詰められた道、砂糖菓子の道路標識……何から何まですべてがお菓子で出来ているのである。 りんご 「ずいぶんとメルヘンな街だな……もしかして食べられるのかな」 甘ったるい匂いは二十分に漂ってくるが、本当に本物なんだろうか。試しにケーキの家から生クリームをすくって舐めると……甘い!どうやら本物のようだ。 しかし、これってすぐ腐るのでは……?と一瞬思ったが、なにしろここは本の中のセカイだ。きっとメルヘンチックなチカラが働いていて大丈夫なのだろう。 それより、早くゲームマスターとやらを探しにいかないとな。まずは情報収集のため、ここから移動しよう。 りんご 「・・・広場に到着しました!」 少し歩いたところで、中央に時計台のある広場に到着した。 時計台はホワイトチョコでできているらしくまっ白で、非っ常に見辛いものの針は4時17分ごろを指していた。学校が終わったのが4時前だったので、そこから部室に移動うんぬんを考えると妥当な時間だろう。 そして肝心の情報収集については、現在広場には赤ぷよ帽をかぶった女子と、桃髪ロングのオジョーサマの2人がいる…… ……どっちも知り合いにそっくりだけど、ただのそっくりさんで本人ではないんだよな?さて、どちらに話しかけようか。 赤ぷよ帽の女子に話しかける 19ページへ 桃髪のオジョーサマに話しかける 23ページへ あえての素通り 30ページへ image=468482573.jpg
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