越えられない線

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僕が"好き"だと気付いた時には既に遅かった。いや、遅くて良かった。 僕の"想い人"忠義は血の繋がっとる実の弟。 でも僕らは何一つ似ていない。見た目は勿論、性格も似ていない。 小さい頃は僕の方が身長だって身体だっておっきかった。 忠義が大きく変化したのは中学校入学した時だった。一年であっという間に成長した。 泣き虫でヘタレで小さくて何時も僕の後ろにくっついて来た忠義がすっかりと大人になった。  
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