幼い自分でも…

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小学3年。 あの頃の俺は 一番輝いていた。 今の俺とは想像できないほどしゃべるのが好きで、女子とも気楽に接していた。 授業中もよく発言していた。 よく間違った答え ばかりを言ってしまい、 先生には 『間違いを恥ずかしがるな。皆のためにも勉強になってるから。』 とよく言われた。 間違った意見を言うと 教室が極端に静かになる。 俺には先生の言葉はただの冷やかしとしか捉えられなかった。 そんなある日、 恒例の席替えをすることになった。 前の席はつまらなくて やっと席替えの時が来たんだと、当時はクラスの中で一番喜んでいただろう。 次の席は一番後ろの一番左。 位置としては最高の席だった。 隣に座ったのは恐らくじゃべったことのない女の子だった。 中々可愛くて、 男子にも好評だった。
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