第一章 出会い

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その日からなんだかんだで時が過ぎ、いよいよ塾へ行く日。 どうしよう。 どうしよう。 それしか言えない。 いったい私の担当の先生はマッチョなのか、おじいちゃんなのか、真面目すぎる大学生なのか・・・。 私の前に先生がやってきた。 その先生はマッチョでもおじいちゃんでも真面目すぎる大学生でもなかった。 「文子ちゃん・・・?はじめまして!今日から文子ちゃんの担当になった糸原翔太です。」 ・・・。 ・・・かっこいい。 やばい。 いい意味でやばい。 「じゃあ、さっそく授業に入ろうか。」 「あっ、はい。」 (授業どころじゃねーよ!!心臓バクバクだよ!!!!) そんなことを心の中で叫んだがだれにも届かず。 授業は無情にも始まる。 結局数学のことなんて一切頭に入ってこなかった。
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