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胸を掻き毟っても
君が消えてくれない
幻影が網膜に焼き付いて
シグナルは赤のままだ
血液が運ぶ警笛が
身体中を全力疾走
揺り起こされる僕は
兎と同じ目をしてる
恋と愛だの君は信じてないから
夢中でキスをしても
砂の器は満たされない
もういっその事
塗り潰したら
つまらないものに
見えたかもしれないのに
まぶし過ぎる時間が
まるで反射した光みたく
行き場なんてないくせに
ただただ真っ直ぐで
色鮮やか過ぎるから
僕は消失して0になりたいけど
柔らかい誘惑が手放してくれない
幸せな蟻地獄だよ
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