出会いと別れ

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朝になり、俺は自分のベッドから勢いよく体を起こした。 カーテンを開けた。そこには入学式にはピッタリな雲一つない空。 「よし!張り切って行くか!」 そういってふと時計が視界に入った… 7:50 「あと10分!?」 やばいやばい!何が雲一つないだよ!いきなり遅刻ってやばいよ! 俺は今までにない緊張感で制服に急いで着替えた。 「よしっ!時間は!」 7:55 家から学校まで…自転車で行けば… 「自転車ねーー!!」 忘れてた!くそっ! 「走るか!」 こう見えて、ずっとサッカーを習っていたから足には自信がある。 「いってきまーす!」 「朝ごはんは!」 母さんの声が聞こえたが、今は相手が出来ない。 腕時計…忘れてた! 時間がわからない~。 しばらく走った。幸いにも信号は1つしかなくスムーズに走ることが出来た。 と、時計台!学校のだ! 珍しいことにこの学校の時計台はデジタル時計だった。 そして俺は唖然とした… 7:00 「ハァ…ハァ…なん…で?」
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