クラヤミブレイカー

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ゲームの音を割くようにpon!!というコミカルな音が聞こえた パソコンの画面の真ん中に『新着メッセージ1件』と表示され 久しぶりに僕宛のメールが来たことに目をこすって凝視した。 いつもはゲーム内のクロに対してメールがくるのだが 今回のこれは僕自身に当てられたメールのようだ。 送り主は誰かわからず、アドレスだけが表示されていた 息をのむより前にメール表示のボタンを押していた。 「件名:悪魔より 本文:こんにちは。クロメ君だよね?君に直接連絡するのは初めてですね。 単刀直入にいうと今、クロメ君のお姉さんのヒサギさんが 命の危機に直面しているんだ。 それ以上を知りたいなら、下記のURLにある地図に書いてある場所に来てもらいたい」 数秒間機械の何かしらが動く音だけが響いた。 こんな嘘を誰が信じるものか、普通の人ならそう思うのが当たり前だろう。 だが僕は昔から、ものすごいシスコンなもので そして気がついた瞬間には姉宛にメールを作成していた。 光の早さで作成したメールを送信した 我ながら引くほどの早さで文をタイピングした。 1,000文字の文を30秒で作成でき、満足感と不安感の入り混じった気持ちで 送信ボタンを連打した、マジで連打した。 きっと今、学校の女の子がこの光景を見たら引くに引くであろう。
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