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そんな沸々としたある日ーーー
「ねえ…私達、やり直さない?」
次の打ち合わせの為に岡を探していると、甘えるような女の声が聞こえた。
「ん~…。どうすっかなあ」
(あの声は…岡?)
人気のない踊り場の方から声がする。
心臓がどうしようもなく打ち続け、緊張で手が震えている。
「やっぱ恋人とかって気にはなれねえなあ」
岡の返事に女は
「じゃあセフレからでもいいわ。ダメ?」
女はさらに甘ったるい声で岡を誘う。
(断れ!断れ!断れ!…)
「ならOK」
岡はあっさり承諾した。
俺の中で何かが弾けた。
「ふーん…あっそ」
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