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『そーいえば、明日ゼミコンじゃん!いっつも薫先生不参加なのに今回参加とか珍しいよね』
ファッション雑誌をめくりながら、ポテチを食べている愛理が、ふとそんなことを言った。
大学には、ゼミというものがある。
うちの大学は、他の大学と比べて比較的少人数ゼミである。
人数は、だいたい25人ほどだ。
私と愛理は、真山先生のゼミ生である。
私は、民法が専門の山上先生のゼミを希望していた。
民法のほうが、公務員試験にも役立つからである。
…がしかし、愛理の独断で、先生の中で一番イケメンで、出世も早い真山先生のゼミに入るべきだと強制的に入らされてしまった。
二回生の前期も、中盤にさしかかろうとしているが、変えられるなら今でもゼミを変えたい。まあ、変えられるはずはないけれど。
『…真山先生、ゼミコンとか苦手そうなのに来ない方がよさそうだけど』
私は、はっきり言って
真山先生が苦手である。
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