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私の名前は、谷岡瑠璃。
明進大学、法学部二回生である。
私立大学の中で、そこそこ偏差値の高い大学に入学し、さぞや花のキャンパスライフを過ごしているかと思いきや、つまらない講義の連続に、多忙なバイトの日々。
…大学というものに、希望を抱いていた高校時代が懐かしい。
『ねぇ、瑠璃!薫先生髪型変えてますますイケメン度増してない?』
そう言って、講義中に私の横で
一人盛り上がっているのは、友人の田崎愛理。
愛理の特徴を一言で言うと、
ミーハーで、食べることとイケメンには目がない女子大生とでも言っておこう。
『髪型変わったのか変わってないのか私には変化がいまいちわからないけど』
『全然違うでしょ、先週の薫先生とは!本当に瑠璃は全然、人のこと見てないというか気にしないよね。』
『そうかな?悪いけど、眠いから講義終わったら起こして』
私は、前の日のバイトのせいもあり、ものすごい睡魔に襲われた。
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