こんぺいとう

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『どうぞ、入って下さい』 『失礼します…』 真山先生の研究室は、かなり殺風景だ。 家具や物も必要最小限しかない。 『資料はここに置いておきますね、では…』 私は、資料を机に置いて研究室を出ようとドアノブに手をかけたときだった。 『はい、運んでくれたお礼。』 真山先生は、私の手のひらに何かを渡した。 『えっ?これ…こんぺいとう?』 『こんぺいとう、俺大好きなんだよね』 そう言いながら、いつもかけているメガネを不意に外した真山先生に私は、不覚にもドキッとしてしまった。
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