恋愛研究部発足

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気づいたら坂道を登っている。 ほかの生徒と一緒に 気がついたら門をくぐってる。ここの生徒になって初めてこの門をくぐるというのにその実感も沸かない。 ただなんとなく私はここにいる。おそらく周りにいる私と同じ人たちもほぼそうなのだろう。 パッとしない人たち、平凡な人たち、私は平凡・・ではないと思いたい。 少し前に自宅に送られてきた地図を取り出す。新入生は3階までとなっている 少し急な階段を上りドアを開ける。中にはすでに半分以上のクラスメイトが集まっていた。 黒板に書いてある席順を頼りに席に座る 特にすることもないのでカバンから本を取り出す、今流行りの泣ける恋愛物というやつだ。 好きな訳ではないが、生きる上での参考にはなるだろうと思い買ったものだ。 が、思った以上にこれは使い物にならなかった こんな状況が普通に過ごしていてできるわけがない。 病気の少女とある男の子の恋愛小説 いつかは死んでしまう女の子を男の子は愛せますかっていう話 現実ではありえないよね。
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