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「以上をもちまして、私の宣誓の言葉とさせていただきます。
本日はまことにありがとうございました。」
言い終わり一歩マイクから下がり、ステージの袖に入った。
緊張から胸がドキドキする
ふぅ・・と息を吐くと体育館の端を通り用務員室へ向かった。
出口が丸見えのため、何人かがこちらを見る。
それだけで緊張してしまい体が硬くなる
だがそれもすぐ終わり今は式辞をしているどこかの偉い人の話をみなめんどくさそうに聞いている。
私もそうだ。多分私もあそこにいたら、ただこの式はめんどくさいだけだろう。
ふと2階の手すりを見る。誰かがいる。
逆光で見えないが多分あれは今朝教室で見た・・・
「佐伯君・・・?」
彼は手すりから離れ窓から飛び出しどこかに行ってしまった。
私は彼のそう言う不思議なところが面白そうに思えていた。
「秋水、いいスピーチだったぞ。」
用務員室に戻ると先生が迎えてくれる
「緊張しちゃって何も離せませんでしたよー・・」
「そんなことない。ちゃんと立派にはなしてたじゃないか。」
「そうですかねぇ・・」
緊張は収まってきたがなぜか体の震えが止まらない
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