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あたしの家は学校からわりと近い。
10分歩けばつくくらいかな。
案の定、10分歩いたらあたしの家が見えてきた。
「涼風んちってあれ?でっけーな」
「そんなことないよ」
そしてあたしの家の前についた。
あたしは手慣れた手付きでドアの鍵を開けて真夏くんのほうにふりかえった。
「おくってくれてありがとう。」
「おう。」
「…」
「…」
…なに、この空気。
「涼風、はいんねーのかよ」
「えっ、あ、真夏くんこそ、帰んないの?」
…沈黙。
何…言えばいいんだろ?
「んじゃあ、帰るわ」
真夏くんはそう言って駅のほうに向きをかえた。
「帰っちゃうの?」
「え?」
…!?
あたし、今何言った!?
口が勝手に動いた!
「あ、いや、なんでもない」
「じゃあ、な。」
「うん、ばいばい。」
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