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「悪い悪い、ちっちゃくて可愛かったから」
にこにこと笑いながらあたしの頭を撫でる。
なんか…調子くるうな。
「あ、俺は三組の仲上真夏(なかがみまなつ)。」
真夏くんかあ…
「な、すずかってどういう字書くの?」
「涼しい風」
そういった途端はっと驚いた表情になった真夏くん。
「涼しい風!?いいなー!俺なんか真夏だぜ?このくそ暑いのに真夏なんて名前、あつくるしすぎんだよー!!」
「でも冬はいいじゃん!涼風なんて冬場はさむいよー」
「ははっ、そうだな」
やばい…あたし、この人の笑顔好きかも。
落ち着いた雰囲気にはどうも似合わない少年のような無邪気な笑顔。
真夏って名前がすっごく似合う。
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