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「おい、アルクゥ。何やってるんだ!?」
一度ルーネスに声をかけられ上げた顔を、さらに下に向け、黙りこんだ。
「やべぇ…ルーネスだ…ズラかろう!」
三人は一目散に駆け出した。
ルーネスは村の子供たちからは一目置かれる存在だ。
だから、アルクゥに何かあると、幼馴染みとしてはかなり心配する。
「…」
アルクゥはルーネスに見られていると悟り、顔を上げずに走り去った。
「おい待てよ、アルクゥ!黙って行くことないだろ?」
ルーネスは走り行くアルクゥの後ろ姿をじっと見ていた。
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