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ルーネスとアルクゥは、少しでも情報を入手するため、村の酒場に来ていた。
たいていの酒場にはたくさんの情報を持った人が集うからだ。
中に入ると、人々は皆人の姿ではなく、面影を無くしていた。
ルーネスはカウンターで溜め息をつく人を見つけた。
「アルクゥ、あの人に聞いてみようぜ。」
アルクゥに明るく話をもちかけ、ルーネスはカウンターの人(らしき影)に声をかけた。
幸い話はわかるようだ。
「わしはシド。カナーンから来たんじゃが、ネルフの谷が大嵐で塞がれてしまい、帰れなくなってしまってのう…」
シドと言った老人(であろう影)は、頭をかきながら恥ずかしそうな声を出した。
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