(サスーン城)

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  青年は続ける。 「ミスリルの指輪があれば呪いは解けるらしいのだが、カズスも同じ有り様のようだし。私は外に出ていたので助かったが、いったいどうしたらいいのか…。」 するとレフィアが手を胸の前であわせた。 それに合わせて青年はレフィアを見た。 「私はカズスの鍛冶屋の娘です。王様が父の作った指輪を持っているはずです。」 アルクゥも続けた。 「僕たち、王様に指輪を借りに来たんです。お願いします。王様に会わせて下さい」 青年は少し考え込み、顔をあげ頷いた。  
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