2人が本棚に入れています
本棚に追加
翼が引っ込むと、学園長とマヤが腕を組んで待っていた
学園長&マヤ「なんでボケなかった?」
翼「あの状況でどうボケろと?」
翼は疲れた顔をして厭きれた声で二人に言った
学園長「まあ・・・。自己紹介できただけでも良い方だろう。マヤ先生、赤羽に校舎を案内して上げてください」
マヤ「分かりました。じゃ翼君行きましょう?」
翼「はい。じゃ学園長失礼します」
翼はそう言うと、学園長に向かって一礼してマヤについて行った
翼達は体育館から出ると校舎に入っていった
翼「改めて歩いてみたら広いな・・・」
翼は独り言のように呟いた
マヤ「まあ・・・最初は皆そう言うよ。いつかは慣れるわ」
校舎は4階建で、教室の数が多い。
翼は3階の廊下の窓から外を見た
翼「グラウンドも・・・広すぎじゃね?」
マヤ「皆そう言うけど・・・体育祭とかの行事の時には結構いいと思うよ?スペースがあって」
グラウンドは500人以上は余裕に入る広さで、ちゃんと整備されていた
翼「グラウンドの土を整備するのは大変だろうな・・・」
マヤ「そうでもないよ?魔法使えば楽だから」
翼は魔法の存在をすっかり忘れていた
翼「そういや・・・この学園って全員魔法使えるんですか?」
マヤ「使えるよ?一応この世界の人達は、皆赤ちゃんの時から魔力を持ってるからね」
マヤがそう言うと、翼はキョトンとした顔で
翼「この世界?どういう意味ですか?」
マヤ「あ・・・まだ言ってなかったね」
翼とマヤは、近くにあった教室に入った
マヤ「ちょっと待ってね」
マヤは椅子と二個出して、向かい合うように置いた
マヤ「そこに座って?話すから」
翼「はい」
翼が座ると、マヤは杖を出し、振った。杖の先が光り、マヤは宙に何かを書くように振った
すると2つの円が現れ、一つには『今まで居た世界』、もう1つには『まったく違う世界』という文字が円の中心に現れた
マヤ「簡単に言っちゃうわね?ここは翼君が今まで居た世界じゃなくて、まったく別の世界なの」
翼「・・・なるほど。だから俺は引越ししたのか・・・」
マヤ「そうよ?詳しいことはまた後で教えてあげるよ。そろそろ時間だから、あなたのクラスに行かないとね」
翼「はい。わかりました」
翼が椅子から立つと、マヤも椅子から立って魔法を使い、椅子を元の場所に戻した
マヤ「じゃ行きましょう」
翼「はい」
翼は返事をして、マヤについて行った
最初のコメントを投稿しよう!