729人が本棚に入れています
本棚に追加
前途多難な美しき日々
「なに?俺の事話してないだ?」
「ええ、まぁそっちの方が面白いかな…なんて。」
「クックック♪アイツが義弟か…クックック♪」
何やら口では憎らしい事をいってる兄もどこかたのしそうだった。
「はぁ…。こんな日がくるなんて…ね?」
「なんだよ?」
「私は一生涯兄さんの世話かと思ってたから♪」
ちょっと皮肉を言ってみる。
「………………。」
何やら考える兄さん。
「麗那、面白いものみせてやろうか?」
「本当に面白いんでしょうね?」
いつもの悪戯顔を見せる兄。しかし次の瞬間私は驚いた。
「よっと♪」
「…う……そ…だって兄さん!?」
「まだまだ無理があるがな♪なぁに、後三年もすりゃ……な♪」
悔しい。
このタイミングでそんな事するのは反則だ。
「しばらくは厄介になるが三年たったら…な♪二人で幸せになれよ♪だから…二年間はいじめ倒す♪」
兄さんの事で泣くのは何度目だろう。目頭が熱くなる。
そして…私は運命の日を迎えた。
最初のコメントを投稿しよう!