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「簡単にやめられるなら、とっくにやめてる。だけど、どうしても好きなの」
荒木くんのことが。
自分でも、どうしてこんなに好きなのかわからない。
この確かな気持ちの置き場はどこにもなくて。
どこにぶつければいいのかも、わからない。
「橋本…」
はっと我に返る。
しまった、興奮しすぎた。
つっちーも工藤くんも引いているはず。
羞恥心で二人の顔を見れない。
わたしはその場から逃げるように、早口で言う。
「ごめん!わ、わたし帰るね!」
「えっ、ちょっと待っ…」
「ちとせ!?」
新作のモスバーガーを、半分以上残して駆け出す。
後悔と複雑な気持ち。
なんであんなこと言っちゃったんだろう…
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