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◆どうしても◆
次の日。
わたしは教室の扉の前で、うろうろしていた。
昨日のこともあって入りづらい…
荒木くんはもちろん、工藤くんにも合わせる顔がない。
どうしようか…
「橋本っ!はよ」
聞き慣れた声がして、ゆっくりと振り向く。
目の前には制服のブラウス。
視線を上に持っていく。
「工藤くん…」
工藤くんはいつもと同じ笑顔でわたしを見下ろし、教室の扉に手をかける。
「入んねぇの?」
「入ります」
たった今、悩みの種が消えたから。
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