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なんか、…まだボーっとしてる。
半分意識が違うとこにあるみたいな。
あたしはぼんやり自分のつま先を見たまま、のたりのたりと正門に向かった。
一緒に帰ろっか、だなんて。…
どういうつもりなんだろう。
あたしに、彼氏いるの知ってて、…
常識で考えて、普通言わないよね。
あんなこと。
ああ、それとも、あたしの中の常識レベルと、かんすけくんの中の常識レベルが違うだけなのかな。
とかもやもやと考えながらも、結局あたしは門の横で立っていた。
後で考えると、よくあんなことできたな~、あたし。
あの時ユウキがもしも通りかかってたら…どーなってたか。
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