命の底から

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命の底から

積み重ね、得て来た知識が、 先入観となり見えないことも有る。 そんなこと、逃げる理由にもならない。 知っているさ。 内と外、二つに分かれた世界、 死生観が紡ぎだす存在理由。 あまりにも、ありふれた抜け殻に。 俺は生まれた。 痛みを嫌い、恥を嫌い、失うことを嫌った。 明日を憂うのをやめにしよう、 過去を悔いるのをやめにしよう、 君への涙を、焦り削れる鼓動を・・・ その名の明日に恥じぬように。 何かを捨てて、上手く生きていくこと、 そこには息をする幸福や価値が有る。 戻れない、笑う理由も忘れている。 ここは違うと。 痛みを避けて、恥を避けて、失うことを避けてきた。 明日を夢見るのをやめにしよう、 過去を生きるのをやめにしよう、 盲目の妄想を、沈黙の希望を・・・ この名の明日に恥じぬように。
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