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「…ごちそうさまでした!」
俺がオムライスを食べ終えると風紀さんが席を立った。
「…あれ?風紀さんは食べないんですか?」
「ん~、またすぐここに来ることになるからそん時食べる」
「?」
俺は風紀さんの言葉の意味がわからず頭に?を浮かべながら席を立ち、風紀さんの後に続いて食堂を出た。
「美玲ー!!!!どごに゙い゙っ゙でだん゙だよ゙~!!!!!!」
部屋に入った瞬間、涙と鼻水で顔がぐっちゃぐちゃになった奏汰が抱きついて来た。
実緒と他の生徒会メンバーがいるところからすると、どうやら奏汰の部屋に風紀さんと戻って来たみたいだ。
「奏汰汚い!離れろよっ!」
どんなに手で押しても奏汰は離れてくれないので、もう制服に鼻水が付かないように祈るしかなかった。
「なんで電話に出てくれないんだよ~!!」
「は?電話?」
ズボンのポケットに入れていた携帯電話を取り出し、着信履歴を確認する。
うわ…
正直言葉にならないくらい酷い着信履歴だった。
14:25 高倉 奏汰
14:32 高倉 奏汰
14:37 高倉 奏汰
14:40 高倉 奏汰
14:41 高倉 奏汰
14:42 高倉 奏汰
14:43 高倉 奏汰
14:44 高倉 奏汰
14:45 高倉 奏汰
14:46 高倉 奏汰
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キモッ!怖っ!何これ!
「わ、悪かった…」
とりあえず怖すぎたので謝っておいた。
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