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泣いている奏汰をなんとか宥(なだ)めて俺の癒やしの薫の隣に座った瞬間、元気になった奏汰が突然叫んだ。
「腹減ったー!!飯だぁぁぁぁあ!!!!!!!!」
叫びながら勢いよく部屋から飛び出して行った。
…かと思いきや、すぐに戻って来た。
「おいみんな!早く行くぞ!!」
瞳を輝かせながら言う奏汰はなんとも可愛い…
「…じゃなくて、俺今食べて来たばかりだからパスな」
「えー!なんでー!いいじゃんかよー!」
たまたま実緒と視線が合えば首を傾げて「美玲行かないの?」と可愛い仕草なんだが…
な、なんか怖いんだよこの子!
しかもずっとこっち見てる…!
もう実緒が怖すぎて小さく返事をすれば、実緒は奏汰に笑顔で言った。
「奏汰ぁー、美玲一緒に行くってー!」
「まじか!よし行こう!」
「そういえばお腹すきましたね。私達も行きましょうか」
みんなでぞろぞろと食堂に向かった。
…俺は渋々だけどな!
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