プロローグ

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某日某場所20時30分―… 「…俺は…今日で、この"青薔薇(ブルーローズ)"を去る…」 ざわッ… 1人の少年がそう言うと、誰もが予想もしなかった言葉にざわめきが起こった。 少年は一言だけ残すと壇上から降り、その場から逃げるように立ち去った。 会場の外に出ると彼の後ろを1つの影が追い掛け、外に出た所で立ち止まる。 「"レイ"!!―…」 "レイ"と呼ばれた少年は振り返りもせず、ただ片手を挙げるだけで、夜の暗闇に消えて行った。 名前を呼んだ少年はそれをただ呆然と見つめるしか出来なかった。 ――そう、ここでは青薔薇の臨時集会が行われていたのだ。 .
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