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『実は少年の家と反対側に進藤という家があるだろ。本当だったら進藤さんちに延焼するはずが天使の一人が、の……』
え、進藤さんちって……まさか本当ならあの野郎が死ぬはずがその面食い馬鹿ビッチの天使のせいでボクが死んだって事?
『うむ、簡単に言うとそうなるな』
…………な、ん、であんな頭脳明晰容姿端麗なのに女の子の気持ちが砂粒一つも分からない鈍感で朴念仁のあの野郎のせいでボクが死なないといけないの!?どうしてこう昔から苛めるかなぁ?
そうだよ昔からそうだよ。小学生の頃なんてアイツが割った花瓶なのにボクが割ったことになるし、それも目撃者が大勢居るにもかかわらず!小学生の時なんかまだ優しいよ。中学生の時なんかアイツを好きな女子に頼まれて告白のチャンスを作って上げたのに振られたからってボクがその子の悪評をアイツにあることないこと吹き込んだとかデマを流されて苛めにあうし、それを自分が原因って分からずにかばうもんだから変な誤解受けて全校生徒と教師達から目の敵にされて毎日体育館の裏で殴られたり蹴られたりカツアゲされたりもう……ボクの人生、アイツのせいでめちゃくちゃだよ!?しかも今度はアイツにホの字の天使がアイツを生かしたいからボクを身代わりにしたって?ふざけんじゃねぇよ!
「ハァ……ハァ……」
『……大丈夫か?心の叫びで息を切らすなんぞ初めて見たぞ』
こっちは好きでやってんじゃないよ!?んで!そのクソビッチなエンジェル様は!?
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