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「全然だいじょぶじゃ無いじゃん!
早く言ってよぉ~」
私が言ったら
「ハハハ ハハハ。ごめ~ん。 全然気付かないから面白くて!」
可奈がこう言う。
ワイワイ アハハハ キャッキャ
いつの間にか話題は変わっていき、違和感を感じた事など、忘れ去っていった。
可奈の瞳の奥深く
悲しみの色が映るのに
気がつかぬまま……………
――――――
――――
――
―
「可奈! ばいば~い。」
「うん、瑞希。またね。」
私の家に着くと私は、可奈に別れを告げ早々に家へ入った。
可奈が、
「またね、か……………。
うん………
瑞希……、また…ね。」
こう呟いたのにも、気付かぬまま………。
その日
一つ
命の灯が
消えた
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