傷に塩

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「別れて欲しい」 「え……?」 寒い冬の日 屋上に呼び出されて告げられたのは 別れの言葉だった。 「ごめん」 ただそれだけ。 そう言って彼は去った。 冷たい風が髪を乱す。 私は一人残された。 「わぁ、あっさりー」 一人、じゃなかった。
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