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「すいませんでした
気分は楽です」
「そっか
インフルじゃ無いみたいだよ
起きたら帰っていいって」
「そうですか…………
今何時ですか?」
「ん、5時半」
腕時計を確認する姿もお美しい。
っじゃない。
見とれている場合じゃありません。
「5時半?!」
タクシーに乗ったのが2時前。
まさか今まで私は倉持さんを拘束していたんでしょうか?
「すいませんでした
どうしよう……
ごめんなさいっ」
「いいって」
謝る私を笑って制する倉持さん。
「じゃ看護師さん呼んでくるわ」
ぽすっと私の頭に手を乗せて
笑顔を見せた。
……。
部屋を出ていく倉持さんの後ろ姿に
遅ればせながら身体中が熱くなる。
もう
きゅんきゅんしちゃったじゃないですか。
なんですか
あのぽすって。
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