気後れ

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胃の辺りを押さえて息を吐いた。 「でもまさか倉持さんが来るなんて思っても見なかったよ まぁあそこなら会社の人がいるとは思えないし、バレないとおもうけど」 声を潜めて美紀が苦笑する。 私達みたいなぺーぺーがおねぇサマ方を差し置いて倉持さんとご飯に行ったなんて知られたら一週間は地獄を見ることになりそうです。 「いっちゃ悪いけど 和田さんも加藤さんも なんで連れてきちゃうのかな。 絶対持ってかれちゃうのにね」 彼女は綺麗な顔して毒をはく。 「男の人ってさ 時計とか車とか持ち物で自分の価値を上げる感じで、俺はこいつと知り合いなんだ凄いだろって見せたかったのかな。 逆効果なのにね」 和田さんと加藤さんが不憫だ。
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