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椿が声を掛けられた方に視線を向けると、茶髪を爽やかに整え、イケメンと呼ばれるであろう部類の顔をした男がいた。
その場所は、窓側の真ん中辺りの席。空いてる席はその後ろで、窓側の後ろから二番目の席である。
困っていた椿には、丁度いい助け船であり、席も中々の場所。断る理由などない椿はそのままその男の方へと向かっていく。
「よお、俺は篠村隆司(シノムラリュウジ)。隆司でいいぜ、よろしくな!」
隆司はニカッと笑っており、人懐っこい印象を受ける。とりあえず悪い奴ではなさそうであった。
「俺は神下椿、こっちも椿でいい。よろしく」
椿も軽く微笑み返して席に着く。転校生である椿に興味があるのか、他の生徒も椿達の方をチラチラと見ている。
「分からないことがあったら何でも聞けよな!」
「こいつの言うことは聞かない方がいいよー、バカだから」
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