プロローグ

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昨日の夜見た天気予報では、今日は全国的に晴れると聞いていたはずなんだけど……。 ピリリリリ!ピリリリリ! 突然部屋の中に響き渡る、甲高い電子音に思わずビクンと肩を震わせてしまう。 もちろんその音の発生源など考える訳もなくすぐに見つかった。 ベッドの上で瞬きを繰り返しながら音を上げている僕の携帯。 「みっちゃんから……」 液晶に表示されているのは幼馴染みの名前。 謎の頭痛に襲われたせいで、僕の頭は未だに混乱の中にいるのかもしれない。 今僕の身に何が起きているのかさっぱり理解が出来ないが、とりあえず携帯を手に取り幼馴染みの電話に出る。 「もしもし……」 「遙輔、何をやっている!まさか寝てた訳じゃないだろうな!」
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