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「藍那ちゃん?」
「わぁっ!ビックリした!急に話しかけないでよ!」
話しかけただけでこんなに驚くとは生粋の怖がりなのかもしれない。
いや、確実にそうだ。
「今からそんなで本当に大丈夫?」
「だ、だ、ダメかもしれない……でも……」
藍那ちゃんは潤んだ瞳で僕の目をまじまじと見つめる。
思わずドキリと鼓動が高鳴ってしまった。
次に何を言うのかとドキドキしていたら、そのトキメキを簡単に撃ち落としてくる。
「危険を感じたらよーちんでガードするから!」
「えー……」
そんなに力強く宣言しなくていいんじゃないのそれ。
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