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「もしかしてよーちん、こんなに可憐でか弱い女の子を見捨てる気!?」
「え、あ、んー、前向きに検討してみるよ」
「うにゃ!?いいもんいいもん!あたしにはりゅー君がいるもんね~!」
そう言って青冷めた顔のまま今度は緑川先輩の方へと近寄っていく藍那ちゃん。
その行動が既にオバケみたいに見えてしまうのだが、僕はその感想をグッと喉の奥で堪えた。
「りゅー君!りゅー君はあたしを守ってくれるでしょ~?」
「僕の嫁の次でいいのであれば、極力お守りいたしますよ」
「うー!やっぱりりゅー君イイ男!イケメン!」
恨めしそうにこちらを横目でチラチラと攻撃してくる藍那ちゃんに苦笑い。
そりゃあ緑川先輩にはいくら背伸びしても勝てないし。
あんなイケメンがこんなヘンテコな部にいる事自体が奇跡みたいなものだ。
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