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カタン……
どこからともなく響いた音がこの校舎内に反響し、二人の言い争いを中断させる。
二人は同時に体をビクンと震わせ、瑠偉先輩は身構え、藍那ちゃんは怯えて腰が引けている。
「い、いい、い今なななんか……へ、変な音、音が……」
「き、聞こえる訳ねーだろ!」
「いや、僕も聞きましたが……」
比較的冷静に見られやすい僕だが、実は内心ドキドキしているのだ。
それとは対照的なみっちゃんと緑川先輩、一体どれ程の強心臓を持っているのだろうか。
「音の原因は自然現象によって偶発的に起きたものなのか、この世のものではない霊的な何かが作用したものなのか。いよいよ我らがオカルト研究部の力が試される時が来たようだな」
みっちゃんくらいになると、怯えるどころか逆に燃え上がっちゃってるしね。
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