338人が本棚に入れています
本棚に追加
/433ページ
やばい…
言われればそうだ。
ほとんど屯所内にいるうちたちが何故と思われて当たり前だ。
下手に答えれば、もっと状況が悪くなる。
どうする!?
「ねぇ、まさか君ら、長州とか薩摩の間者じゃないよね?」
沖田が腰に提げている刀の柄を握る。
「まさか…そんなことありません!」
「違いますっ…」
菜月は藤堂の方に目を向ける。
藤堂も疑わしそうな眼差しをこちらに向けている。
「(疑われている……)」
信じてもらえない…
信じてもらえない……?
「信じてもらえない…なんて変なこと、考えてたんだ…」
元々二人だったじゃん。
何を今さら信じてもらうとか…思っているんだろう…
最初のコメントを投稿しよう!