第五章

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やばい… 言われればそうだ。 ほとんど屯所内にいるうちたちが何故と思われて当たり前だ。 下手に答えれば、もっと状況が悪くなる。 どうする!? 「ねぇ、まさか君ら、長州とか薩摩の間者じゃないよね?」 沖田が腰に提げている刀の柄を握る。 「まさか…そんなことありません!」 「違いますっ…」 菜月は藤堂の方に目を向ける。 藤堂も疑わしそうな眼差しをこちらに向けている。 「(疑われている……)」 信じてもらえない… 信じてもらえない……? 「信じてもらえない…なんて変なこと、考えてたんだ…」 元々二人だったじゃん。 何を今さら信じてもらうとか…思っているんだろう…
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