第五章

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「尚ちゃん…」 「許さない……あの二人……」 尚から凄まじいほどの殺気が漂ってくる。 「っ…」 このままだったら、本当に二人を殺してしまいそうだ。 「尚ちゃん」 沖田が尚の前に立ちはだかった。 「そこ、どいてくれますか?沖田組長…」 「どこ行くつもり?」 「教える必要がありませんね…」 今の尚は、菜月のことを話していた尚とはまったく別人に見える… 「………」 「………」 沈黙が続く――… 「そこまでだ」 ある男が二人の間に割って入った。 「土方さん」 「梅原はどこだ?桜井といるように言ったんだが…」 「え…菜月、自室にいないんですか?」 「あぁ…さっき行ったんだが誰もいねぇ」 「そんな…」 尚たちは急いで尚たちの自室に向かった。 ガラッ… 部屋の中には菜月の姿は無かった… 「菜月…」 「っ…」 尚は部屋から出ていくと何処かにものすごい速さで向かっていった。 「尚ちゃんっ」 「お、おい!」
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