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平助に皆、ゾロゾロとついていった。
「何処に…何処にいるんですか!?」
先程から尚はその言葉しか言っていない。
「お、落ち着けって」
「……むぅ…」
「ゴホッ///」
沖田が急にむせた。
「どうかしましたか?」
「何でもないよ」
尚はキョトンと沖田を見つめていたが、すぐさままた平助に問いかけ始めた。
「(小さい子供みたいだなぁ…)」
沖田は尚を見つめながらそんなことを思っていた。
最初は菜月ちゃんのお姉さんみたいな感じだったのに……
「ここだ」
「え?」
「おい、平助。ここは…」
「桜井たちの自室じゃねぇか…」
そう。藤堂が皆を連れてきた部屋は、尚と菜月の自室……
「さっきもここきていなかったじゃないですか」
尚は少し怒りの色を見せ始めている
「さっき見たのは部屋の中だけだったよな…。本当は…」
藤堂は静かに襖を開け、足音を発てないように奥に進んでいった。
藤堂はある襖の前で立ち止まった。
「そこは布団がかたしてある場所…?」
スーとゆっくり開けた
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