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晴れて綺麗な青空 満開の桜の木 あたし、市之瀬真帆は今日から憧れの女子高生。 春だから、新しい出逢いがあるかも―――― 「おっ、新入生?可愛い子いるじゃーん」 「…え?」 「クラス、何組?案内しよっか?」 さっそく出逢いが… というか、絡まれたというか…。 「いや、大丈夫です」 「大丈夫じゃないって!俺ら3年だし一応詳しいんだってば!」 嘘だ。 この人たちの服装、 下はジャージで上はTシャツ。 明らかに学校滅多に来てませんスタイルだもん。 中学がこんな感じだったから、結構何でも知ってる。 こういう人たちは、学校来ても職員室か中庭にしか現れないから。 「ほら早くいくよ?」 「えっ、ちょっ…、待っ…」 強く掴まれた腕が痛い。 ふりほどこうにも男子相手じゃ無理なわけで。
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