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電話の主は大神だった。
大神「久しいな、七島。
突然で悪いが、頼みがある。
明日の夜、柳橋の料亭に来てくれ。
勿論、一人でな」
七島「本当に突然だな。
これは、仕事の依頼ととっていいのか?」
大神「そのつもりで来てくれ。では明日」
大神は電話を切った。
七島「湯田君…
柳橋の料亭って結構高いんじゃないのか?」
湯田「柳橋の料亭は軍の関係者がよく会合で使うでやんすが、そんな所に貧乏人の七島君が行くんでやんすか?」
七島「仕事だ。」
そう言うと七島は煙草に手を伸ばし、火をつける。
ライターの蓋の閉じる音と共に、煙草独特の匂いが事務所内に漂う。
七島「大神に呼ばれたんだよ。仕事の依頼だとさ
ま、積もる話もあるが、そっちが優先だろうな…」
ふぅと七島が煙を吐き出す。
七島「なんの仕事だろうな…」
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