大きな世界とちっぽけな自分

プロローグ☆魔女のお茶会

これは世界ができたばかりの頃の話。

赤い国と呼ばれる国の小さな村で“全ての母”と呼ばれる女性がいました。またの名を“はじまりの魔女”。

その女性はこの世界で初めて魔法を発見し、様々な魔法を生み出しました。そう、彼女は天才なのです。

そんな“全ての母”にて“はじまりの魔女”は、あるきっかけにより、子供を授けました。
そして、産まれたのが……双子の男の子。

双子の男の子はすくすく育ちました。“全ての母”は双子の区別ができるようにと、兄は白い髪、弟は黒い髪にさせました。