プロローグ☆魔女のお茶会

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黄金の魔女と呼ばれた金髪の女性は紅茶を一口飲んで、ため息をついた。 「それくらい知ってるわよ。私をバカにしないでくれる?……漆黒の魔女」 漆黒の魔女という名前そのまんま、黒いドレスを着た、ツインテールの女性はにっこり微笑んだ。 「ねぇ、堅苦しいわ。普通に名前で、呼びあいましょ。アル?」 「全く、ローが先にやったくせに」 黄金の魔女、アル・ルルシアと漆黒の魔女、マッコリン・ローゼンベルクはそんな談話をしながら、お茶会を続けている。 「ね、アル!」 「なによ?」 ローは人形を取り出した。茶色と黒が混ざった長い髪に水色のドレスを着た可愛らしい人形だ。
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