七海の想い

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「あー。うーん… ユウタ3人兄弟でね5つ下の妹さんがいるんだけど、20歳で結婚しちゃってお母様寂しかったんですって。それで私?が娘になるから嬉しいって…」 「娘になんの?佳乃?!」 「嫁、行くの?」 「佳乃、それ意味わかって言ってる?」 「え?ユウタと一緒に暮らしてるんだし、家族ぐるみで付き合いましょうってことでしょう?」 あー今さらだった。 佳乃ってそうだった。少しなんていうか鈍感なところがあるんだった。 そんな佳乃にでもわかるように言葉を選んで言う。 「結婚の挨拶でしょそれ。」 「え?そう、なの?!」 「いや、それ以外何の挨拶があるんですか?わざわざ実家に連れて行ってまで」 「ユウタ、そんなこと一言も。…ぁ。」 やっと何かが佳乃の中で繋がったのか。 難しい顔をしていたかと思ったら、佳乃は急に青ざめてどうしようなんて口走ってる。 「どうした?」 「娘になってもいいのかな?ってユウタに聞いた…」 「それって佳乃が結婚了承したってことよね?」 「…それで、わかって言ってるなら訂正認めないってユウタに言われた。意味がわかんなかったけど、ユウタ嬉しそうだしいっかって思って。」 「結婚式、呼んでね?佳乃」 「婚約おめでとう」 「嫁決定!」 佳乃、今度から返事はちゃんと理解した上でしようね? まぁもう訂正きかないらしいから無理みたいだけどね? でも佳乃にはこれぐらい罠しかけとかないと結婚まで持っていくのはきっと無理だろうけどね。 ユウタくんって実はけっこう策士? 最近の年下男子は普段何考えてるか謎だけど、実はけっこう色々考えてたりするのかな? 笙くんも??? 「でも、ユウタの実家にお邪魔して。こういう人たちと家族になれるんなら結婚もいいものなのかも?ってちょっと頭の中をよぎったのも確か。」 「思いたった時が…ーー 「結婚適齢期!」 「ソレダ」 「そういうことだよ。佳乃」 私はやっぱり、思い立つような気がしない…。
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