2人暮らし

9/9
502人が本棚に入れています
本棚に追加
/266ページ
「なんかさー。すげー嬉しい。」 ??? 「こうしてヨシノチャン独り占めできるんだって思ったら、嬉しくて襲っちゃいそう」 襲う?なんでそこで襲うがでるのか?優太の基準って今だに不明。 まぁでも軽くスルーしておく。 「あーデモ。楽しみは取っておこう…」 「なんかそれ、おかしくない?」 優太が2人の時は甘甘だっていうのは周知の事実。 だけど、今日の壊れっぷりはカナリだと思うんですが? 「ヨシノチャン。」 「はい?!」 なんか急に真面目な顔をした優太が呼ぶから少しだけ緊張して返事をした。 「ちょっとカタチは違うけど、一緒に住むってことは家族になるのも同然だからね。無理なことはちゃんとオレに言って。一緒に考えて一緒に悩んで一緒に決めよう?2人のコトだからね?」 「…ハイ」 こういう時、優太はちゃんと口に出して言ってくれる。思っててもなかなか言い出せない佳乃にはとてもありがたい。 頭の中で考えすぎてすぐにパンクする。 そんな佳乃の性格を知って、優太は言ってくれているのかも知れないと最近思いはじめていた。 少しずつ優太との心の距離は縮まっている気がする。0にまで持っていくことは出来ないけれど、限りなくそれに近い距離でいたいと思う。 『紙切れ一枚』に頼らなくたって、そんなことは関係ない。そう思っていた、この時は。
/266ページ

最初のコメントを投稿しよう!