存在のしない子供 魔法学園入学

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あれから10年 絵に描いたような平穏な日々は消え去り、俺の生活は厳しくなった 兄との差が大きくなり、俺という存在を認められなくなった 自由を奪われ、休みを奪われただひたすら勉学に励むか剣の腕を磨くか それしかさせてもらえず、ひどいときは1週間もご飯を食べさせてくれないこともあった そんな地獄のような日々を逃げ出さなかったのは、毎日のように慰めてくれる兄がいたからと。俺が逃げたとことで行く先も1人で生きていける自信もなかったからだ ただそれも今日で終わりだ 「アーク様・・・・・・ドアルク様からお手紙をいただいております」 アー「手紙?」 この日は10年ぶりに自由に過ごしていいと言われた日。文字通り羽を伸ばすアークのところに1人の執事が手紙を持ってきた アー「同じ家にいるんだ・・・・・・俺を呼べばいいのに・・・・・・父様は何を考えているのか・・・・・・内容は?」 アークは手紙の封を開け中身を見る 「魔法学園の入学案内でございます」
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